現代女性に多いエモーショナルイーティングとは？
満腹のはずなのに、お菓子や、夜食が欲しくなったり……。
そんな経験、思いをしたことはありませんか？
体は、満腹だけれども食べてしまうという行為、ちゃんとした名称があります。
「エモーショナルイーティング」
これは、身体的な飢えを満たすのではなく、感情的なニーズを満たすために食べてしまう方法で、忙しくストレスが多い女性に多いと言われおります。
今回は、この「エモーショナルイーティング」の危険性と予防法について紹介します。
なぜ、食べ物に手が出てしまうのか？
ではなぜ、エモーショナルイーティングに陥ってしまうのでしょうか？
大きな原因は2つあります。
ストレスによる原因
食欲は、２つの神経伝達物質によってバランスを保っています。
- ドーパミン（食欲を引き起こす物質）
- セロトニン（精神を安定させる物質）
脳がストレスを感じると、「ドーパミン」というホルモンが多く分泌されるようになります。
ドーパミンは摂食中枢が刺激され、食欲を増大させる作用があります。
一方、セロトニンが減少して抑制することができないため、過食傾向になりやすいといわれています。
食習慣による原因
エモーショナルイーティングによって求めるようになってしまった刺激や欲求は、簡単には治すことができずに習慣化されてしまっていることが少なくないようです。
また、この習慣によって栄養素が偏り、不足している栄養素を摂取しようと体が求め続けるため、過食がさらに進行してしまうのです。
エモーショナルイーティングの代表的な行為
主に代表される行為は以下の３点です。
- お腹が空いていないのに食べてしまう
- 突然味が濃いものや甘いものが欲しくなる
- 食べ過ぎだと思っているのに我慢できない
お気付きかもしれませんが、エモーショナルイーティングは感情が欲する食欲です。
つまり、身体が欲する食欲ではありません。
そのため、自覚症状がほとんどなく、知らないうちに陥っていることが多いのです。
例えば、「辛いとき」、「寂しいとき」などに何かを口にすると、その瞬間だけは幸せな感じがして、心が満たされる気がしませんか？
本来の空腹とは違い、食事後の満足感が低く、お腹が張るほどの満腹にならないと満たされないというのがエモーショナルイーティングの特徴です。
他にも、急にお腹が減る、衝動的に食べ物を口にする、
そのため、すぐに食べられるスナック菓子やスイーツ、菓子パン、インスタントラーメンといった食べ物を口にすることが多い傾向があります。
場合によっては無意識で食べ物を口にしているということもあります。
この症状に陥ると、朝方の腹痛や胃もたれ、目覚めの悪さや気だるさを起こしやすくなります。さらに症状が進むと食事バランスが保てなくなり体調管理がしにくくなるという、負のスパイラルを生み出すことになります。
エモーショナルイーディングが起こる時
具体的にどんな時にエモーショナルイーティングが引き起こされるのでしょうか。
代表的な例としては、辛い、寂しいという感情を抱くときに、エモーショナルイーティングに陥りやすいです。その他に、やることが無くて退屈なとき、肉体的な疲労感や眠気があるときにも、食べたい衝動におそわれることがあります。
それぞれ特徴を詳しく見ていきましょう。
イライラしたり、怒っている時
強いストレスを感じると、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が分泌されます。
コルチールは、食欲を増進させる作用があることで知られていますが、食欲を抑える「レプチン」というホルモンの分泌を減少させるため、ストレスが多いと食欲をコントロールできなくなり、過食気味になってしまいます。
寂しい、不安、孤独を感じている時
満たされない気持ちを抱えているときにも、食欲が湧いてしまいます。
お腹を満たすことで、心も一時的に満たされるような感覚があるからでしょう。
その時だけは、満たされない気持ちから解放されて食べることに集中できるからです。
退屈な時や、つまらない時
何もすることがなくて、家に1日中いるとき、カロリーを消費していないのに何か食べたくなってしまうというのも、エモーショナルイーティングの1つだと言えます。
退屈さをごまかすために、食べてしまっているのです。
疲れている時や、眠たい時
睡眠不足や身体が疲れているときにも、エモーショナルイーティングが起こります。
疲れから解放されるために、食べることに走ってしまうこともよくあるのです。
特に、眠たいときには頭がぼーっとしてきます。
そういう時は、満腹中枢も麻痺しているので、食べ過ぎには注意しましょう。
改善する２つの方法
食習慣を見直すことが最も効果的な方法ですが、言うほどに簡単ではありません。
ですが、すぐに対策できる対処法もありますのでご紹介していきます。
３０分だけ我慢してみる
結局、我慢するということになりますが、30分だけ我慢するというのがポイントです。
エモーショナルイーティングは突発的欲求のため、一定時間を我慢することで対策が可能です。
30分以上経っても食べたいと思ったものは、突発的な欲求ではなく、自然欲求なので食べても大丈夫です。
まずは、30分だけ耐えてみることからチャレンジしてみましょう。
記録に残す
ダイエット時にもよく用いられる手法です。
自分の食べたものをすべて記録することがエモーショナルイーティングにおいても効果的です。
記録することでバランスをチェックできます。
そのため、偏食を防ぐ手助けとなってくれる。
