ダイエット中に絶対に言ってはいけない言葉とは?
ダイエット中って、やっちゃいけないことが多いですよね。
食べすぎちゃダメ。
甘いものを食べちゃダメ。
好きなものから食べはじめたらダメ。
寝る前スマホ禁止。
夜更かし禁止。
などなど。
でもそれを守らなきゃ痩せないし、我慢しないと!
そしてこれらをやりそうになったとき、
「ダメダメ!やっちゃダメ!」
って自分で自分に言い聞かせていたりしませんか?
でもそれ、かえって逆効果なんです
人は禁止されるとやりたくなる
昔話で、人に姿を変えて恩返しにきた鶴が「決して中をのぞかないでくださいね」と言われて見てしまった。「決して開けてはいけません」と言われていたのに玉手箱を開けてしまった。もっとさかのぼると、食べてはいけないりんごを食べたばかりに楽園を追い出されたアダムとイヴ。
このように人は「ダメ!」と言われることをして痛い目に合うということを繰り返してきました。禁止されていることをやって叱られたり後悔したりする、みなさんも心当たりありませんか?
人には「禁止されるとやりたくなる」という心理作用があるのです。これを「カリギュラ効果」といいます。
最近ではそれを逆手に取り「痩せたくない人は見ないでください」とか「閲覧注意」などというような言葉で、視聴者や消費者の興味を掻き立てる宣伝広告が多くみられます。
「人は禁止されるとやりたくなる」という心理を巧みについた作戦ですね。
ダイエット中に言ってはいけない「食べちゃダメ」
食生活や生活習慣を変えていかないと、痩せることはできません。でも無意識に長く続けてきた習慣を変えるのはむずかしいもの。強い意志がないと変えられません。
たとえばいつもご飯の後に食べていたスイーツ。
「よし!今日からダイエットだからご飯の後にスイーツを食べちゃダメ!」
そんなふうに強く宣言したくなりますよね。
そういった途端、食べたくなったりしませんか?これはまさにカリギュラ効果の仕業なのです。ダイエット中に言ってしまいがちな「○○しちゃダメ!」は、心理的には実は逆効果なのです。
脳は否定形を理解できない
たとえば「梅干しを想像しないでください!」と言われたらどうなりますか?
きっと「梅干し」と聞いた時点で梅干しを思い浮かべ、「ああ、想像しちゃいけないのね、梅干しを消して…」ということになるでしょう。でもいったん思い浮かべた梅干しはなかなか消えず、しかも口の中がすっぱくなり、唾液が出たりするかもしれません。
「ダメだ」と言っているのに、脳は反応して体に指令を送っているのです。
このように脳は否定形を理解できず、一旦想像したものをあとから打ち消す、という働きをします。
ダイエット中に言うと良いこと
とはいえ、やっちゃいけないことを理解していないといけませんよね。そんなときどうしたらいいのでしょうか?
それは「肯定形で言う」「やっていいことを言う」ということです。
食べすぎないで→食べてもいい量をきちんと把握して口に出す「ご飯は握りこぶし一つ分」
甘いもの食べちゃダメ→ご飯をしっかり食べよう
寝る前スマホ禁止→寝る前にストレッチしよう
夜更かし禁止→12時までには寝よう
こうするとそれをしている姿がイメージでき、行動しやすくなります。
ダイエット中についつい言ってしまいがちな「○○しちゃダメ」
あなたならどんな言い換えができますか?