知っているようで知らない!糖質とは?
健康ブームを背景に、「糖質」という言葉をよく耳にするようになりました。糖質制限というとご飯やパン、麺類などの主食を抜いたり減らしたりするのが定番であり、炭水化物とイコールだと考えている方も多いでしょう。
中には「糖類」という表記もあったりします。
さてこの「糖」とは、いったいどんなものなのでしょうか?
糖質ってどんなもの?
主に体のエネルギー源として働き、ヒトが生きていくために欠かせない栄養素。脳にとっては唯一のエネルギー源です。
糖質は、以下のように分類されます。
それぞれの糖質には、以下のようなものがありあます。
糖質のはたらき
体の中にとりいれられた糖質は分解されてブドウ糖となり、血液に取り入れられてエネルギー源になったり、余ったものは肝臓や筋肉に「グリコーゲン」として蓄えられます。ここで蓄えきれなかったものは脂肪として蓄えられます。
血液や筋肉の中のブドウ糖がなくなると、肝臓はグリコーゲンを「グルコース」に分解して使える形にし、血液や筋肉に送り込みます。
こうして私たちの体は動いているのです。
糖質が不足すると
糖質はヒトが生きていくために欠かせない栄養素。そして脳にとっては唯一のエネルギー源となります。このため不足すると疲れやすくなったり、集中力や思考能力が低下するなどの影響を及ぼします。極端な糖質制限はうつになりやすいとのデータもあります。
脂肪を燃やす着火剤にもなるため、糖質がないと脂肪が燃えにくく、内臓に負担がかかって代謝を下げ、逆に太りやすくもなります。
そしてなんと筋肉も減少させます。
糖質はクルマで言う「ガソリン」。車があってもガソリンがなければ動きませんよね。そんなときカラダはなんと、筋肉を分解してエネルギーに変えるのです。
このことから過度な糖質制限を行った上での筋トレは、逆に筋肉量を低下させると言えます。とくに「筋肉がつきにくい」と感じている人は注意が必要です。
さらに筋肉が減るとグリコーゲンになったブドウ糖を蓄える場所が減ってしまいます。肝臓や筋肉に貯蔵しきれなかったグリコーゲンは脂肪細胞に蓄えられて脂肪になるのです。
糖質の摂り方
このように糖質には、いろいろな種類や特徴があります。
単糖類や二糖類は吸収スピードが速いため、エネルギーの消費が激しく且つ素早い補給が必要な時に適しています。登山やマラソン、激しいスポーツには必要でしょう。
通常の食事であれば、消化吸収のスピードが遅いコメがおすすめです。パンも同じ炭水化物ですが、市販のパンにはたっぷりの砂糖が入っています。さらに菓子パンを食事として考えてはいけません。
摂りすぎると脂肪として蓄えられやすい糖質ですが、極端に制限しすぎることへのリスクは無視できません。また減らしすぎることで、かえって他のものを食べたくなってしまうこともあります。
糖質も大切な栄養です。栄養バランスに沿った、必要な量の糖質を摂ることで、瘦せやすい体質になります。